看護部blog(ブログ)

大東中央病院の旬な話題をお届けします。

犬を飼い始めて

3年前にトイプードルを飼い始めました。

きっかけは、娘が小学校入学し留守番のお供にと思いペットショップで迎え入れました。

動物を飼ったことのない私には命への重責で飼い続けることに不安に感じることもありました。しかし考えてみると、まだ生後2ヶ月しか経っていない赤ちゃんが母犬から離され一人ぼっちでゲージに入れられるのです。このような状況は人間には考えられないことです。そう思うと痛々しく「この仔のママになろう」と考えるようになりました。

トイレが成功したときは思いっきり褒め、側にいるときは撫でながら話しかけたり、時にはしつけの一環で芸を教えたり...

今では15種類の持ち芸のある芸達者なワンコになり、すっかり家族の一員です。

 一方、犬を飼い始めて知った世界もありました。

それは日本で殺処分される犬猫が多数いること。また、パピーミルという劣悪な環境で十分な餌や水も与えられず繁殖犬としてお金儲けの道具として飼われている仔がいること。そして病気になったり産めなくなったら物同然のごとく捨てられるのです。その一生をいつも空腹で狭く不衛生なゲージの中で過ごし、誰にも愛されることなく亡くなる犬猫があまりにもたくさんいることを知りました。

レスキューされたときの姿は目が当てられないほど悲惨で憤りを感じずにはいられません。そんな仔を助けるべく保護団体もあります。彼らは獣医を含め全員完全ボランティアです。朝から深夜まで保護犬猫のために食事やトリミングはもちろん、官舎の掃除から草抜きなど。獣医は検査から始まり避妊や心臓の手術に投薬、時には掃除の手伝いもされています。

そして辛かった仔達の過去を思い涙し、抱きしめて愛情をもってお世話されている姿に心から尊敬し感動します。また、それに応えるべく保護された仔達の表情が笑顔になり本来の愛らしい仕草を見せ、もう一度人間を信頼する気持ちを取り戻してくれるようになります。こんなにも酷いことをされても人を許してくれる仔達の寛大な心とそれをレスキューする方々の姿に勇気を与えてもらっています。

せめてもと時折、救援物資を送ったりSNSの情報をシェアしたりしています。支援の輪が広がればいいなとおもっています。また、無責任な飼い主やブリーダーに世間が厳しい目を向けこのような非人道的なことがまかり通らない世の中になればいいなと思います。

皆さんのご協力よろしくお願いします。

外来看護師 O

  • カテゴリー:アメニティ
  • 更新:2019.09.26