IVR（切らない手術）とは？

画像診断手技（血管カテーテル、ラジオ波焼灼、レーザー治療など））を用いていろいろな病気の治療をすることで、外科手術を行わない『切らない手術』のことです。同義語として低侵襲性治療、血管内治療なども用いられますが、IVRは現在、保険収載にも記載されている言葉です。

治療方法

ほとんど場合、足の付け根の血管から細い（径２ｍｍ以下）カテーテルを入れて治療を行います。局所麻酔で行うので侵襲が少なく、患者様に優しい治療です。

代表的な治療法

• 動脈塞栓術：『がん』を栄養している血管を塞栓し、いわゆる兵糧攻めにして『がん』を殺す方法です。
• 血管形成術：血管閉塞症に対して風船付きのカテーテルで開通、拡張させる方法です。
• 動脈内薬剤注入療法：血管から直接治療目的病巣に薬剤を注入する方法です。
• 静脈瘤硬化療法：種々の静脈瘤内にカテーテルを用いて硬化剤を注入し、瘤を固める方法です。

治療対象となる疾患：代表的なものを記載しますが、これら以外にも多くのものがあります。手術をする前にセカンドオピニオンをお聞きになりたい方はIVR外来にお越しください。

• 悪性腫瘍（がん）：肝がん、肺がん、腎がん、膀胱がんなど
• 動脈瘤：腹部大動脈瘤、内臓動脈瘤、脳動脈瘤
• 四肢動脈閉塞性疾患
• 食道・胃静脈瘤
• 下肢静脈瘤